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特集 “ヤブ化”を防ぐ!—外来診療 基本の(き) 【コモンディジーズに対する標準的診療】
⓱関節痛
著者: 中本洋平1
所属機関: 1福島県立医科大学附属病院 総合内科
ページ範囲:P.1107 - P.1109
文献購入ページに移動◦関節痛は、「関節内」に原因がある場合と「関節周囲」の支持組織(付着部、腱、滑液包)に原因がある場合に大別され、それぞれ原因疾患が異なるため(図1)、問診と身体診察で痛みの主座を区別することが重要である。発症から時間が経っていると、身体所見だけで主座を区別できないことも多く、発症経過を詳しく問診する。
◦関節炎に対して培養検査(血液、関節液)も行わず、広域抗菌薬を使用しない。
◦関節炎に対して培養検査(血液、関節液)も行わず、広域抗菌薬を使用しない。
参考文献
1)岸本暢将:すぐに使えるリウマチ・膠原病診療マニュアル 改訂版一目で見ててわかる,関節痛・不明熱の鑑別,治療,専門科へのコンサルト.羊土社,2015.
2)Margaretten ME, et al : Does this adult patient have septic arthritis? JAMA 297(13) : 1478-1488, 2007. PMID 17405973
3)田巻弘道:脊椎関節炎—病歴聴取と身体診察からの適切な画像検査が診断の鍵.Hospitalist 2(2) : 505-519, 2014.
4)松井和生:関節痛—関節炎を区別できるようになろう!.Hospitalist 7(1) : 21-37, 2019.
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