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文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻9号

2019年09月発行

文献概要

投稿 GM Clinical Pictures

稀な原因で生じた右下腹部痛の1例

著者: 梶原祐策1

所属機関: 1医療法人芙蓉会 村上病院 消化器内科

ページ範囲:P.1123 - P.1124

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CASE
患者:40歳、男性。 社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
現病歴:2日前より右下腹部痛が出現し、近医で診察を受けたが、症状が軽快しないため当科を受診した。なお、6週間前に当院の検診でバリウムを用いた胃X線検査を受けていたが、問題となる所見はなかった。既往歴として12歳の時に虫垂切除。
身体所見:バイタルサインは正常であり、右下腹部に圧痛を認めるものの、腹部は平坦・軟で、反跳痛は認めない。
検査所見:WBC 15,200/μL、CRP 7.5mg/dLと炎症マーカーが上昇していたが、
腎機能や肝機能は正常で、腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)も正常範囲内であった。
画像所見:腹部超音波検査(図1)、腹部〜骨盤部単純CT(図2)。

参考文献

1)Li HM, et al : The association between barium examination and subsequent appendicitis ; a nationwide population-based study. Am J Med 130 (1) : 54-60, 2017. PMID 27555093

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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