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文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻9号

2019年09月発行

文献概要

投稿 GM Clinical Pictures

胃瘻カテーテルが急に動かせなくなった!

著者: 梶原祐策1

所属機関: 1医療法人芙蓉会 村上病院 消化器内科

ページ範囲:P.1125 - P.1126

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CASE
患者:93歳、女性。
現病歴:急性硬膜下血腫に対する手術後の摂食機能障害に対して、約7年前に経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy:PEG)が行われ、現在は施設に入所して当院の訪問診療を受けている。胃瘻カテーテルは24Frのバンパー・ボタン型が使用されており、1カ月前に定期的なカテーテル交換を終えたばかりであった。昨日まで胃瘻カテーテルの可動性に問題はなかったが、今朝から急に回転させることができなくなったため、当科を緊急受診された。診察すると、カテーテルは回転だけでなく、押したり引いたりすることもできず、動かせなくなっていた。
既往歴:80歳脳梗塞、85歳急性硬膜下血腫に対する手術。
社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
身体所見:バイタルサインは正常であり、体表に異常は認めなかったが、胃瘻カテーテルの外部
ストッパーと皮膚との距離は5mmほどで、余裕がなくなっていた。
画像所見:上部消化管内視鏡検査(図1)。

参考文献

1)Cyrany J, et al : Buried bumper syndrome ; a complication of percutaneous endoscopic gastrostomy. World J Gastroenterol 22(2) : 618-627, 2016. PMID 26811611

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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