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文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻9号

2019年09月発行

文献概要

55歳からの家庭医療 Season 2|明日から地域で働く技術とエビデンス・25

—家庭医療における「治療学」素描❷—COUNSELING

著者: 藤沼康樹1

所属機関: 1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター

ページ範囲:P.1149 - P.1151

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開かれた質問に答えるのは疲れる
 半年ほど前、私は入院生活を余儀なくされたのですが、その際に感じたことの1つに、医療者の開かれた質問(open-ended questions)に患者として答える、あるいは語ることはけっこう疲れる、ということがあります。
 微熱による倦怠感と創部の痛みによりベッド上でグッタリしていた時、若い看護師さんが夜のラウンドで来室し、「藤沼さん、今日はいかがですか〜?」と笑顔いっぱいに声をかけられました。そして、夕方から今までの状態の変化を説明しようと記憶をたどったのですが、なかなかまとまりません。物語ること自体が大変だったのです。そして、「そうですね〜、相変わらずです。頑張ってます!」などと、妙な答えをしてしまったのでした。

参考文献

1)Carl Rogers : Client Centred Therapy(New ed), Robinson publishing, 2003.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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