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文献詳細

雑誌文献

総合診療30巻1号

2020年01月発行

文献概要

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・37

皮膚病変(紫斑)の原因は?—診断が遅れると予後不良…かも

著者: 芳野徹1 新里敬1 徳田安春2

所属機関: 1社会医療法人 敬愛会 中頭病院 総合内科 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター

ページ範囲:P.106 - P.110

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CASE
患者:53歳、男性。
主訴:倦怠感、両足底・手掌の紫斑。
現病歴:来院4カ月前に鼻出血を繰り返していたが、自然に軽快したため病院受診はしていなかった。3週間前から食思不振と不眠が出現、近医で上部消化管内視鏡と腹部CT検査を受けたが、特記すべき所見は認められなかった。不眠が持続したため精神科を受診、エチゾラムとゾルピデムが処方された。2週間前から結膜炎が出現、前日から両手掌と足底に紫斑が出現し、歩行時の足底の違和感を自覚した。倦怠感の増強と微熱が出現してきたため当院受診、精査のため入院となった。
併存症:Basedow病、緩徐進行型1型糖尿病。
既往歴:胆石症(胆囊摘出術)、左眼球後方の腫瘍(30年以上前に開頭術)。
喫煙:1日20本15年間、37歳時に禁煙。
飲酒歴:なし。
常用薬:メチマゾール、メチルコバラミン、オロパタジン、ファモチジン、エチゾラム、ゾルピデム、インスリンリスプロ、インスリングラルギン。
職業歴:シェフ(休職中)。
アレルギー歴:食事・薬剤ともになし。

参考文献

1)Shue L, et al : Explosive granulomatosis with polyangiitis mimicking infective endocarditis. Intern Med : Open Access 9(1)No.302 : 1-6, 2019.
2)Mahr A, et al : Brief report ; prevalence of antineutrophil cytoplasmic antibodies in infective endocarditis. Arthritis Rheumatol 66(6) : 1672-1677, 2014. PMID 24497495
3)Langlois V, et al : Antineutrophil cytoplasmic antibodies associated with infective endocarditis. Medicine (Baltimore) 95(3) : e2564, 2016. PMID 26817911
4)Peng H, et al : Culture-negative subacute bacterial endocarditis masquerades as granulomatosis with polyangiitis(Wegener's granulomatosis)involving both the kidney and lung. BMC Nephrol 13 : 174, 2012. PMID 23268737
1)Miloslavsky EM, et al : Case 14-2017-a 20-year-old man with pain and swelling of the left calf and a purpuric rash. N Engl J Med 376(19) : 1868-1877, 2017. PMID 28489991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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