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文献詳細

雑誌文献

総合診療30巻10号

2020年10月発行

文献概要

#総合診療

#書評:—《ジェネラリストBOOKS》—薬の上手な出し方&やめ方

著者: 平井みどり1

所属機関: 1兵庫県赤十字血液センター

ページ範囲:P.1258 - P.1258

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 この時期(2020年5月)だから新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話から入ろう。レムデシビルが認可された、ファビピラビル(アビガン®)も、ノーベル賞受賞のイベルメクチンもと、さながら治療(の可能性がある)薬祭りの様相だ。「薬さえ決まれば大丈夫」と政治家の方々は思っておられるようだが、感染症の専門家の話を聞いているのかしらと疑問に思ってしまう。頭痛にバファリンじゃないけれど、コロナにアビガン®ですっきり〜というわけには参りません。さほどに、一般の方々の「薬」に対するイリュージョンは大きいわけである。
 薬の「上手な出し方」は誰しも知りたいところであろうが、「上手なやめ方」について、興味をもち始められたのはごく最近である。処方を見直して、不要な薬を減らそうと提案したところ、「必要だから処方してるんだ! やめろとは何事だ!」と激怒されたことがある。それもつい最近のこと。前医の処方には手をつけない、という不文律(?)も、そういうところから発しているのだろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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