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投稿 GM Clinical Pictures
びまん性の色素沈着を呈した59歳女性
著者: 若林崇雄1 田口遼1 石立尚路1 須藤大智1 渡邉智之1
所属機関: 1JCHO札幌北辰病院 総合診療科
ページ範囲:P.1259 - P.1260
文献購入ページに移動患者:甲状腺機能低下の既往のある、59歳女性。
主訴:5カ月持続する下肢の痺れと2週間で増悪した呼吸困難感。
バイタルサイン:意識清明で血圧110/60mmHg、心拍数76回/分、呼吸数24回/分、体温37.3℃。
身体所見:吸気時に両側下肺野で微細なcrackleを聴取し、全身にびまん性の色素沈着(図1)と、四肢の温痛覚・深部感覚低下を認めた。胸腹部CTでは心肥大、肝腫大、脾腫大と胸腹水を認めた(図2)。
血液検査:赤沈の亢進(55mm/hour)、血小板増多(49.5×104/μL)、M蛋白の検出(IgAλ)、vascular endothelial growth factor(VEGF)の高値(344pg/mL、基準0〜38pg/mL)を認めた。
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