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文献詳細

雑誌文献

総合診療30巻11号

2020年11月発行

文献概要

What's your diagnosis?[215]

冷凍豆腐

著者: 小泉直史1 風間亮1 妻鹿旭1 小川吉彦1 浅川麻里1 北村大1 浜田禅1

所属機関: 1堺市立総合医療センター内科統括部

ページ範囲:P.1305 - P.1309

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患者:51歳、女性、主婦
主訴:しびれ
現病歴:1型糖尿病で当院糖尿病内科通院中の患者。入院47日前、入浴時に左大腿部前面に掌大の範囲のピリピリとしたしびれを自覚し、それが徐々に上向し鼠径部や腹囲にも自覚するようになった。入院37日前より、左手先にもしびれが出現してコップを落とすようになった。また右腹部から背部にかけて同様のしびれが出現し、右下肢へ拡大した。さらに胸郭が締めつけられる感覚も出現した。入院14日前から歩行困難を自覚し増悪したため、当科入院となった
ROS陽性所見:しびれ、歩行困難、全身倦怠感、食欲不振
ROS陰性所見:発熱、盗汗、体重減少、呼吸困難、咳嗽、喀痰、咽頭痛、嚥下困難、下痢、便秘、嘔気、嘔吐、視力低下、筋肉痛、頭痛、ドライアイ、ドライマウス、排尿時痛、残尿感、関節痛、日光過敏
既往症:19歳時 頭蓋骨骨折、30歳時 全身蕁麻疹様皮疹、50歳時 糖尿病性ケトアシドーシスで入院
併存症:1型糖尿病、脂質異常症
常用薬:ロスバスタチン2.5mg、インスリンアスパルト、インスリンデグルデク
喫煙・飲酒歴:なし
家族歴:妹がSLE(全身性エリテマトーデス)、ITP(免疫性血小板減少症)、甲状線機能亢進症、大腿骨頭壊死、ステロイド糖尿病

参考文献

1)Baughman RP, et al, Case Control Etiologic Study of Sarcoiosis(ACCESS)research group : Clinical characteristics of patients in a case control study of sarcoidosis. Am J Respir Crit Care Med 164(10 pt 1) :1885-1889, 2001. PMID 11734441
2)Costabel U : Sarcoidosis ; Clinical update. Eur Respir J suppl 32 : 56s-68a, 2001. PMID 11816825
3)村上康司,他:診断基準改訂前後のサルコイドーシスの臨床的特徴と予後予測因子としてのslL-2R変化率の検討.日サ会誌 33(1) : 83-89, 2013.
4)石橋正人,他:MRIでガドリニウム造影効果をともなう脊髄神経根の腫大をみとめた神経サルコイドーシスの1例.臨床神経学 51(7) : 483-486, 2011.
5)Nouri KH, et al : Neurosarcoidosis presenting with lower-back and leg pain. Am J Phys Med Rehabil 86(1) : 1-2, 2007. PMID 17304681
6)三好安,他:ギラン・バレー症候群類似の運動感覚性多発根神経炎と帯状絞扼感(girdle sensation)を呈した神経サルコイドーシス.脳と神経5(9) : 805-809, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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