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特集 診断に役立つ! 教育で使える! フィジカル・エポニム!—身体所見に名を残すレジェンドたちの技と思考
—Blumberg徴候—腹部フィジカル最大のコントロバーシー—同時代の“エポニム医師たち”も含めた考察
著者: 徳田安春1
所属機関: 1臨床研修病院群プロジェクト 群星沖縄臨床研修センター
ページ範囲:P.1325 - P.1329
文献購入ページに移動 Blumberg徴候は腹部の「反跳痛(rebound tenderness)」であり1)、「腹膜炎」が存在するケースの多くでみられる所見である(図12))。ユダヤ系ドイツ人医師Jacob Moritz Blumberg(1873〜1955)が1907年に考案した3)。
1908年にロシアのDmitri Sergeevich Shchetkin(1851〜1923)が、ほぼ同じ徴候について学会で発表した際に、10年前からこの手技を使っていたと述べていたという逸話1)があるが、その真偽は不明である。しかし、正式な論文発表として行われていなかったので、このエポニムのクレジットはBlumbergにあると考えられている。
1908年にロシアのDmitri Sergeevich Shchetkin(1851〜1923)が、ほぼ同じ徴候について学会で発表した際に、10年前からこの手技を使っていたと述べていたという逸話1)があるが、その真偽は不明である。しかし、正式な論文発表として行われていなかったので、このエポニムのクレジットはBlumbergにあると考えられている。
参考文献
1)Rastogi V, et al : Abdominal physical signs and medical eponyms, part Ⅱ ; physical examination of palpation, 1907-1926. Clin Med Res 17(1-2) : 47-54, 2019. PMID 31160480 http://www.clinmedres.org/content/17/1-2/47.long
2)McGee SR : Abdominal Pain and Tenderness. In Evidence-based Physical Diagnosis. 2nd ed. pp572-587, Saunders Elsevier, St. Louis, 2007.
3)Blumberg JM:Über ein diagnostisches Symptom bei Appendicitis. Excerpta medica. Kurze monatliche Journal Auszüge aus der gesamten Fachliteratur zum Gebrauch für den pratktischen Arzt 16 : 532-535, 1907.
4)英語版Wikipedia:Jacob Moritz Blumberg. https://en.m.wikipedia.org/wiki/Jacob_Moritz_Blumberg
5)Moritz Blumberg. Br Med J 2(4936) : 440-441, 1955. PMID 13240144 https://europepmc.org/article/PMC/1980492
6)Tierney LM Jr.:Once upon a time in American medicine. Am J Med 129(7):653-654, 2016. PMID 26713081 https://www.amjmed.com/article/S0002-9343(15)30037-1/fulltext
7)Strous RD, et al : Eponyms and the Nazi Era ; time to remember and time for change. Isr Med Assoc J 9(3) : 207-214, 2007. PMID 17402342 http://www.ima.org.il/FilesUploadPublic/IMAJ/0/45/22885.pdf
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