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文献詳細

雑誌文献

総合診療30巻12号

2020年12月発行

文献概要

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・48

間質性肺炎の治療で糖尿病増悪は予測できたか?

著者: 服部貴之1 兼城隆雄1 徳田安春2

所属機関: 1医療法人沖縄徳洲会 南部徳洲会病院 外科 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター

ページ範囲:P.1520 - P.1523

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CASE
患者:79歳、女性。無職。
主訴:歩行後息切れ。
現病歴:進行性膵尾部がんで全身化学療法施行中であった。化学療法来院時に、歩行後息切れを認めていた。化学療法時血液検査で炎症所見を認め、胸腹部単純CTを施行した。両側肺野にすりガラス陰影や網状影の所見を認めたため、間質性肺炎の診断で入院となった。
並存症:膵尾部がん・多発肝転移・骨転移。
既往歴:糖尿病、肺がん術後。
薬剤歴:抗がん薬:ゲムシタビム塩酸塩、トホグリフロジン水和物20mg 1錠、1日1回。ブロチゾラム0.25mg、1日1回。ボノプラザンフマル酸塩10mg、1日1回。アセトアミノフェン800mg、1日4回。酪酸菌細粒1g、1日3回。
喫煙・飲酒歴:なし
アレルギー歴:なし

参考文献

1)Zhuo Y, et al : Advances in differential diagnosis of pulmonary ground glass opacity on high resolution computed tomography and histopathology. Radiology of Infectious Diseases 7(1) : 7-11, 2020.
1)厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル—間質性肺炎(肺臓炎,胞隔炎,肺線維症).2006.
2)Fraser RS, et al(ed) : Fraser and Pare's Diagnosis of Diseases of the Chest, 4th ed, Vol. 1-4. pp2517-2591, W.B.Saunders, Philadelphia, 1999.
3)Zitnik RJ, et al : Drug-induced lung disease. In Schwarz MI, et al (eds) : Interstitial Lung Disease, 3rd ed. pp423-449, B.C.Decker, Hamilton, 1998.
4)山本剛史,他:薬剤性高血糖.昭和学士会誌75(4):422-431, 2015.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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