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Editorial
医療介入のルーピング効果に気をつけよう
著者: 徳田安春1
所属機関: 1臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄
ページ範囲:P.137 - P.137
文献購入ページに移動 テクノロジーの発達により、さまざまな病気や病態に対して、新開発の手術や手技による治療介入が可能になった。新しい術式、カテーテル、インターベンション、内視鏡、デバイス、電子機器などだ。これらの新規介入の医療価値を高めるためには、原則として本人の同意を得たうえでの、医学的に適応のある患者さんに対して、エビデンスに基づく介入を“適切なタイミングで”行うことが大切である。
しかし、新規の医療介入に「エビデンスはある」、とされたものでも、時を経て否定されていく可能性はある。たとえば、統合失調症患者さんに対するロボトミー手術は、不十分なエビデンスで行われ、患者さんに害等を与えた介入であったことがわかり、後にその手術を広めた医師は、世界の人々から非難されることになった。歴史に負の名を残したのだ。
しかし、新規の医療介入に「エビデンスはある」、とされたものでも、時を経て否定されていく可能性はある。たとえば、統合失調症患者さんに対するロボトミー手術は、不十分なエビデンスで行われ、患者さんに害等を与えた介入であったことがわかり、後にその手術を広めた医師は、世界の人々から非難されることになった。歴史に負の名を残したのだ。
参考文献
1)Aronowitz R, et al : Contingent knowledge and looping effects—A 66-year-old man with PSA-detected prostate cancer and regrets. N Engl J Med 381(12) : 1093-1096, 2019. PMID 31532956
2)Badgery-Parker T, et al : Measuring hospital-acquired complications associated with low-value care. JAMA Intern Med 179(4) : 499-505, 2019. PMID 30801628
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