総合診療30巻2号

2020年02月発行

「総合診療」達人伝｜7つのコアコンピテンシーとその向こう側・3

公益に資する職業規範—プロフェッショナリズムとは何か？

著者： 尾藤誠司¹ 奥知久

所属機関： ¹国立病院機構東京医療センター

ページ範囲：P.229 - P.236

はじめに
　プロフェッショナリズムといえば、やはり「“ロックでリンリなボーカリスト”のB氏に会いに行ってみよう！」ということで、今回は尾藤誠司先生を訪ねました。「プロって何？」「そういうのちょっとダサくない？」「ポートフォリオ書くのもなんかカユいし」。そう、ついつい思いがちではなかろうか？　実は総合診療界には、愉快に働き、ロックを歌い、プロを語る達人がいる！　本稿では連載3回目としてプロフェッショナル（一口メモ1）^1）をテーマに、尾藤先生からその秘訣を探ってレポートしたいと思います。

参考文献

1）ドナルド・ショーン（著），佐藤学，他（訳）：専門家の知恵—反省的実践家は行為しながら考える．pp 52-128, ゆみる出版，2001.

2）Miller, A, et al : Impact of workplace based assessment on doctors' education and performance ; a systematic review. BMJ 341 : c5064,2010.

3）名郷直樹・奥知久：【「総合診療」達人伝】一般的な健康問題に対する診療能力—「日常病対応」の極意を求めて．総合診療29（11）：1386-1393, 2019.

4）尾藤誠司：「医者って大丈夫？」—“医師”という職業の現在と将来．総合診療29（10） : 1176-1182, 2019.

5）Jonsen AR, 他（著），赤林朗他（監訳）：臨床倫理学—臨床医学における倫理的決定のための実践的なアプローチ，第5版．p13，新興医学出版社，2006.

6）Beauchamp TL, et al. 2001／立木教夫，他（監訳）：生命医学倫理，第5版．麗澤大学出版会，2009．

7）日本プライマリ・ケア連合学会：ポートフォリオ詳細事例評価のルーブリック2019年度版． https://www.primary-care.or.jp/nintei_fp/pdf/rublic. pdf