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文献詳細

雑誌文献

総合診療30巻3号

2020年03月発行

文献概要

What's your diagnosis?[207]

三重奏を自動演奏したらタイミングがズレやすい

著者: 北村亮1 上田剛士1

所属機関: 1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科

ページ範囲:P.268 - P.271

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病歴
患者:83歳、女性
主訴:背部痛
現病歴:来院当日、夫と花見へ出掛けた。自宅に帰って来て玄関のドアを開けようとした時に突然、背部から両肩にかけての痛みを自覚し、立ち上がることができず、救急要請した。痛みは持続性であり、体位による痛みの変化はない。
ROS(-):嘔気、嘔吐、冷汗
既往歴:狭心症にて経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後、高血圧症、脂質異常症、胆囊結石
常用薬:ニフェジピン40mg/日、アトルバスタチン5mg/日、トリクロルメチアジド2mg/日、テルミサルタン40mg/日、アムロジピンベシル5mg/日、プロブコール500mg/日、ニザチジンカプセル300mg/日、クロピドグレル75mg/日、スボレキサント15mg/日、テルミサルタン40mg/日、リルマザホン塩酸塩2mg(不眠時)
嗜好歴:喫煙歴・飲酒なし
アレルギー:薬物・食物なし
家族歴:特記事項なし

参考文献

1)P Marie, et al : Les réflexes d'automatisme medullaire. Revue Neurologique 23 : 657, 1912. 〈足趾を検者が受動的に持続屈曲すると、拇趾が背屈するとともに、足、膝、股関節の3関節が屈曲肢位をとる反射の記載あり〉
2)平山恵造,他:脊髄自動反射の臨床と病態機序に関する知見補遺.神経研究の進歩26(4) : 763-772, 1982. 〈同様の経過を辿った症例報告〉
3)下江豊,他:脊髄自動反射を認めた頸髄硬膜外出血.千葉医学71 : 75-77, 1995. 〈筋力低下の反対側に脊髄自動反射が出た症例報告〉
4)Wartenberg R : Babinski reflex and Marie-Foix flexor withdrawal reflex ; historical notes. AMA Arch Neurol Psychiatry 65(6) : 713-716, 1951. PMID 14829100 〈Marie-Foix反射の機序の記載あり〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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