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オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・39
徐脈+ショックの鑑別
著者: 城間磨裕実1 横田尚子1 知花なおみ1 徳田安春2
所属機関: 1地方独立行政法人 那覇市立病院 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
ページ範囲:P.374 - P.378
文献購入ページに移動患者:81歳、男性。
主訴:意識レベル低下。
既往歴:慢性腎臓病、慢性心不全、中等症大動脈弁狭窄症、2型糖尿病、高血圧症、甲状腺機能低下症、高尿酸血症、関節リウマチ、前立腺肥大症、出血性直腸潰瘍、Alzheimer型認知症。
内服歴:アスピリン0.1g/日、アロチノロール塩酸塩10mg/日、スピロノラクトン20mg/日、フロセミド40mg/日、プレドニゾロン2.5mg/日、インスリンアスパルト(朝4単位、昼4単位、夕6単位)、インスリングラルギン(夕3単位)、リナグリプチン5mg/日、レボチロキシンナトリウム水和物25μg/日、フェブキソスタット10mg/日、ランソプラゾール15mg/日、ナフトピジル50mg/日、スボレキサント15mg/日、センノシド、酸化マグネシウム、アスコルビン酸。
嗜好歴:飲酒・喫煙歴なし。
生活歴:ADL(日常生活動作)全介助、普段の意識レベルは簡単な質問には返答できる。
現病歴:5カ月前に出血性直腸潰瘍の診断で他院に入院し、1カ月前に慢性期病院である前医に転院した。転院後しばらくは問題なく経過していたが、転院約1カ月後の朝8時、明らかな誘因なく収縮期血圧が50mmHg台に低下した。刺激に反応は悪く、意識レベルが低下し、食物残渣を嘔吐した。補液を行い、血圧や意識レベルは速やかに改善した。しかし12時前に再び意識レベルが低下、血圧が測定不能、脈拍数が20bpmまで低下した。アトロピン硫酸塩水和物を2A(1mg)静注され、当院搬送となった。
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