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特集 誌上Journal Club—私を変えた激アツ論文 【教養編】
行動経済学|事前指示書の選択肢のデフォルト設定の効果を実証研究した!—意思決定支援とリバタリアン・パターナリズム
著者: 平井啓1
所属機関: 1大阪大学大学院 人間科学研究科
ページ範囲:P.564 - P.566
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筆者は、公認心理師として、主に急性期病院における「緩和ケア」や「認知症ケア」の心理コンサルテーションの業務に携わっている。
コンサルテーションの依頼がある事例で最も多いのは、患者やその家族の怒りへの対応だが、その次に多いのが、「治療の意思決定」に関することである。たとえば、終末期のがん患者が「自宅に帰りたい」と望んでいるが、家族がそれを受け入れる意思決定ができないという事例や、自らの予後を理解し延命治療を望まないという意向はあるが、「決める力」が十分でないため、終末期を迎えるにあたり自らの生活に関する意思決定ができない事例などである。
筆者は、公認心理師として、主に急性期病院における「緩和ケア」や「認知症ケア」の心理コンサルテーションの業務に携わっている。
コンサルテーションの依頼がある事例で最も多いのは、患者やその家族の怒りへの対応だが、その次に多いのが、「治療の意思決定」に関することである。たとえば、終末期のがん患者が「自宅に帰りたい」と望んでいるが、家族がそれを受け入れる意思決定ができないという事例や、自らの予後を理解し延命治療を望まないという意向はあるが、「決める力」が十分でないため、終末期を迎えるにあたり自らの生活に関する意思決定ができない事例などである。
参考文献
1)大竹文雄,平井啓(編著):医療現場の行動経済学—すれ違う医者と患者.東洋経済新報社,2018.
2)Thaler RH, Sunstein CR, et al. 2008/遠藤真美(訳):実践 行動経済学—健康,富,幸福への聡明な選択.日経BP社,2009.
3)小川朝生,他:高齢者のがん医療の質の向上に資する簡便で効果的な意思決定支援プログラムの開発に関する研究.2017年度厚生労働省研究事業.
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