文献詳細
文献概要
特集 誌上Journal Club—私を変えた激アツ論文 【教養編】
薬剤経済学|「医療費を安くしろ!」ではなく「オカネは効き目に見合ってる?」を—医療とオカネの話
著者: 五十嵐中12
所属機関: 1横浜市立大学医学群 健康社会医学ユニット 2東京大学大学院 薬学系研究科・薬学部 医療政策学
ページ範囲:P.567 - P.571
文献購入ページに移動筆者が「薬剤経済学(pharmacoeconomics)」に初めて触れたのは2001年、薬学部4年生の時であった。そこから数えれば、すでに19年経つが、そのうち少なくとも7割程度、2014〜2015年あたりまでは、薬剤経済学は名実ともに“日陰者”の領域だった。
「1カ月でも1日でも長生きできるなら、それを目指すのが医療というもの」「医療でオカネの話をするのは非倫理的だ」「人は人、うちはうち。海外ではオカネの話ができても、情に厚い日本では馴染まない」「人命は地球より重い」…。
掲載誌情報