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文献詳細

雑誌文献

総合診療30巻5号

2020年05月発行

文献概要

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・41

患者は外国人!!

著者: 宮城加奈1 那覇唯2 新城治2 佐々木秀章3 徳田安春4

所属機関: 1沖縄赤十字病院 2沖縄赤十字病院内科 3沖縄赤十字病院救急科 4臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター

ページ範囲:P.590 - P.594

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CASE
患者:22歳、女性。
主訴:両下肢脱力・疼痛、血尿、めまい、下痢。
現病歴:韓国の方。12月開催のマラソン大会に招待選手として参加した。
 大会当日の天気は晴れ、最高気温は27.1℃。競技中から両下肢に脱力と疼痛を感じたが、4時間程で完走した。その直後から両下腿の疼痛増悪を認めた。同日23時より血尿と水様性下痢が出現し、翌日に友人と空港へ行く途中にめまいと両下腿痛から歩行困難となり、16時頃に当院へ救急搬送された。
既往歴:なし。
内服歴:鎮痛薬(マラソン後の夜)。

参考文献

1)Chavez LO, et al : Beyond muscle destruction ; a systematic review of rhabdomyolysis for clinical practice. Crit Care 20(1) : 135, 2016. PMID 27301374
1)Mubarak, SJ, et al : Acute compartment syndromes ; diagnosis and treatment with the aid of the wick catheter. J Bone Joint Surg Am 60(8) : 1091-1095, 1978. PMID 721856
2)Matsen, FA 3rd : Compartmental syndrome. Clin Orthop Relat Res 113 : 8-14, 1975. PMID 1192678
3)de Meijer AR, et al : Serum creatine kinase as predictor of clinical course in rhabdomyolysis ; a 5-year intensive care survey. Intensive Care Med 29(7) : 1121-1125, 2003. PMID 12768237
4)牛尾修太,他:腎不全を回避できた著しい横紋筋融解症の2症例—血清CK高値で急性腎不全発症は予測できるか? 日集中医誌16(3):299-303, 2009.
5)増井伸高:外国人診療で困るコトバとおカネの問題.羊土社,2019.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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