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中年男性が自覚していた、慢性的な喉のつかえ感の原因は?
著者: 梶原祐策1
所属機関: 1医療法人芙蓉会 村上病院 消化器内科
ページ範囲:P.595 - P.596
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患者:42歳、男性。
現病歴:当科で健診として上部消化管内視鏡検査を行ったところ、食道胃接合部から下部食道にかけて特異的な粘膜変化(図1)を認めた。検査後に追加で問診すると、数年前から喉のつかえ感があり、時に水や食べ物の通りにくさを自覚していたという。
既往歴:小児喘息。
社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
身体所見:身長 177.3cm、体重76.4kg、バイタルサインに異常なし。腹部は平坦・軟で圧痛なし。
検査所見:白血球数は5,500/μLと正常範囲内で、好酸球数も396/μLと正常上限の500/μLを下回っていた。なお、炎症マーカーや栄養状態、肝・腎機能、耐糖能はすべて正常であった他、Helicobacter pylori感染を調べる迅速ウレアーゼ試験は陰性であった。
病理所見:食道の病変部から生検で得られた組織(図2)。
患者:42歳、男性。
現病歴:当科で健診として上部消化管内視鏡検査を行ったところ、食道胃接合部から下部食道にかけて特異的な粘膜変化(図1)を認めた。検査後に追加で問診すると、数年前から喉のつかえ感があり、時に水や食べ物の通りにくさを自覚していたという。
既往歴:小児喘息。
社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
身体所見:身長 177.3cm、体重76.4kg、バイタルサインに異常なし。腹部は平坦・軟で圧痛なし。
検査所見:白血球数は5,500/μLと正常範囲内で、好酸球数も396/μLと正常上限の500/μLを下回っていた。なお、炎症マーカーや栄養状態、肝・腎機能、耐糖能はすべて正常であった他、Helicobacter pylori感染を調べる迅速ウレアーゼ試験は陰性であった。
病理所見:食道の病変部から生検で得られた組織(図2)。
参考文献
1)Kinoshita Y, et al : Eosinophilic gastrointestinal diseases ; pathogenesis, diagnosis, and treatment. Allergol Int 68(4) : 420-429, 2019. PMID 31000445
2)Furuta GT, et al : Eosinophilic esophagitis. N Engl J Med 373(17) : 1640-1648, 2015. PMID 26488694
3)Navarro P, et al : Systematic review with meta-analysis ; the growing incidence and prevalence of eosinophilic oesophagitis in children and adults in population-based studies. Aliment Pharmacol Ther 49(9) : 1116-1125, 2019. PMID 30887555
4)Kapel RC, et al : Eosinophilic esophagitis ; a prevalent disease in the United States that affects all age groups. Gastroenterology 134(5) : 1316-1321, 2008. PMID 18471509
5)Matsuura H, et al : Eosinophilic esophagitis ; crepe paper-like appearance. Am J Med 131(3) : e99-e100, 2018. PMID 29074092
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