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特集 その倦怠感、単なる「疲れ」じゃないですよ!—筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とミミック 【Ⅰ章】 ME/CFSを極める!—“病像”をつかむ
ME/CFSの治療・マネジメント
著者: 沼田健裕12
所属機関: 1国立病院機構 米沢病院 内科・慢性疲労外来 2東北大学病院 総合診療科・漢方内科
ページ範囲:P.824 - P.829
文献購入ページに移動患者:40代、女性。看護師。
主訴:全身性の倦怠感・疼痛、頭痛、微熱、睡眠障害
既往歴:X-2年4月にサイトメガロウイルス肝炎(入院治療で軽快)
現病歴:同年6月頃から、全身の倦怠感・関節痛・筋肉痛・脱力などの症状が出現。多発脊髄神経根炎が疑われ、9月に「ステロイドパルス療法」を受けるも軽快せず。業務負担を軽減し勤務継続するも、X年9月には2週間休職(performance status:6。p.813)。「鎮痛薬」「ビタミンC」「補中益気湯」の投与を受けるも病状は一進一退、11月に当院初診。
診療経過:漢方的に「少陽病」と診断し、「小柴胡湯」で治療を開始。日中の眠気が強くなり、12月中旬から1カ月半の休職を指示。休職明けには諸症状緩和され、時短勤務1カ月のあとにフルタイム勤務に復帰した。
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