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文献詳細

雑誌文献

総合診療30巻7号

2020年07月発行

文献概要

特集 その倦怠感、単なる「疲れ」じゃないですよ!—筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とミミック 【Ⅱ章】 ME/CFSミミックス—「疲労・倦怠感」を主訴に受診する患者さんたち

【膠原病・慢性炎症性疾患】「除外とは何か」も考えよう! 疲労・倦怠感の鑑別の難しさ

著者: 國松淳和1

所属機関: 1医療法人社団永生会 南多摩病院 総合内科・膠原病内科

ページ範囲:P.848 - P.851

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Case
整形外科から紹介のあった40歳女性
患者:40歳、女性
主訴:手指の冷感
現病歴:数年前から、寒くなると手指が冷たくなることに気づいていた。手の神経の病気かと思い、今秋、整形外科(手の外科専門医)を受診した。しかし異常はなく、血行の問題ではないかと言われた。年明けにテレビ番組をみて「Raynaud」かもしれないと思ったので、膠原病内科を受診した。
 膠原病内科では、診察で「Raynaudらしくない」と言われた。血液検査が行われ、抗核抗体をはじめすべて正常だった。患者は対処を求めたが、「Raynaudかもしれないが、特にやることはない。治らない」と言われてしょげてしまった。
 その後もやはり冷感がつらいため、別の膠原病内科にもかかりたいと思い、今回の受診となった。

参考文献

1)萩野 昇:ロジックで進めるリウマチ・膠原病診療.医学書院,2018.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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