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文献詳細

雑誌文献

総合診療30巻8号

2020年08月発行

文献概要

投稿 GM Clinical Pictures

その喘鳴、本当に喘息発作ですか?

著者: 小島弘1

所属機関: 1JCHO東京新宿メディカルセンター 呼吸器内科

ページ範囲:P.1015 - P.1016

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CASE
患者:58歳、男性。主訴:呼吸困難、喘鳴。
現病歴:呼吸困難を主訴に、近医より喘息発作として紹介受診される。1週間前に体幹部に皮疹が出現したため皮膚科を受診し、非特異的な中毒疹の診断でミノサイクリンが処方されたとのこと。皮疹は痂皮化したが、1週間の経過で喘鳴と呼吸困難を自覚したという。
既往歴:なし。喫煙歴:20本/日×38年。現症:体温36.7℃、血圧124/81mmHg、脈拍数115回/分、呼吸数18回/分、SpO2 94%(室内気)。
身体所見:胸部聴診で両側全肺野に呼気時wheeze。
検査所見:WBC 12,910/μL、Eos 23.4%、CRP 0.867mg/dL、IgE 1,860U/mL。
画像所見:胸部CT(図1, 2)には両側びまん性に気管支血管束の肥厚が見られ、肺野にすりガラス影や浸潤影は指摘されない。

参考文献

1)日本呼吸器学会びまん性肺疾患学術部会(編),他:気管支肺胞洗浄(BAL)法の手引き,改訂第3版.克誠堂出版,2017.
2)日本呼吸器学会 薬剤性肺障害の診断・治療の手引き 第2版 作成委員会:薬剤性肺障害の診断・治療の手引き 第2版.メディカルレビュー社,2018.
3)Johkoh T, et al : Eosinophilic lung diseases ; diagnostic accuracy of thin-section CT in 111 patients. Radiology 216(3) : 773-780, 2000. PMID 10966710
4)稲瀬直彦,他:薬剤性肺障害—最近の新しい薬剤を中心に.呼吸と循環 57(12) : 1291-1295, 2009.
5)安井正英:呼吸器疾患の臨床検査up to date Ⅰ 3. チャレンジテスト 1)薬剤.日本胸部臨床 67(11) : S42-46, 2008.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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