icon fsr

文献詳細

雑誌文献

総合診療30巻9号

2020年09月発行

文献概要

What's your diagnosis?[213]

13日の金曜日

著者: 八城誠1 佐田竜一1 石丸裕康1 八田和大1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院総合内科

ページ範囲:P.1040 - P.1043

文献購入ページに移動
病歴
患者:82歳、男性
主訴:3カ月で3回繰り返す発熱
現病歴:入院2カ月前に寒気、38℃台の発熱により救急受診した。血液培養を採取され、セフメタゾール点滴とアモキシシリン/クラブラン酸内服にて帰宅したが、翌日には解熱した。血液培養は陰性であった。入院1カ月前に39℃台の発熱、悪寒・戦慄があり、救急受診した。再度、熱源不明の発熱とし、血液培養採取のうえでアモキシシリン/クラブラン酸内服処方にて帰宅したが、2日後に解熱した。血液培養はやはり陰性であった。入院前日まで元気だったが、当日の朝に突然の悪寒・戦慄が出現し、再度救急受診し、精査目的に入院した。
ROS(+):全身倦怠感、頭痛、食事中のむせ
ROS(-):鼻汁、咽頭痛、下痢、関節痛
既往歴:下垂体腫瘍術後(68歳時)、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症、高血圧、心房細動、心不全、憩室炎およびESBL産生大腸菌菌血症、血小板減少症
アレルギー歴:なし
薬剤歴:メチルジゴキシン、ワルファリン、トラセミド、エチゾラム、リマプロスト、レボチロキシン、ヒドロコルチゾン、リセドロン酸ナトリウム、トラマドール、ルビプロストン、酸化マグネシウム
アレルギー歴:なし
ペット飼育歴:なし
渡航歴:なし

参考文献

1)Olson K, et al : Significance and impact of bisphosphonate-induced acute phase responses. J Oncol Pharm Pract 13(4) : 223-229, 2007. PMID 18045781
2)Horowitz HW : Fever of unknown origin or fever of too many origins? N Engl J Med 368(3) : 197-199, 2013. PMID 23323894
3)Knockaert DC, et al : Recurrent or episodic fever of unknown origin ; review of 45 cases and survey of the literature. Medicine(Baltimore)72(3) : 184-196, 1993. PMID 8502169
4)Knocaert DC, et al : Recurrent fevers of unknown origin. Infect Dis Clin North Am 21(4) : 1189-1211, 2007. PMID 18061093

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?