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特集 いつ手術・インターベンションに送るの?|今でしょ! 今じゃないでしょ! 今のジョーシキ!【感染症・内分泌・整形外科 編】 【内分泌疾患】
❷副腎疾患
著者: 西川哲男12
所属機関: 1横浜労災病院 内分泌糖尿病センター 2西川クリニック
ページ範囲:P.1067 - P.1073
文献購入ページに移動Q1 健診で高血圧を指摘され、降圧希望患者を診察した際、「二次性高血圧」を鑑別するにはどうすべきか、内分泌内科にコンサルトを依頼した。
必ずしも「今じゃない」。二次性高血圧のスクリーニングは、一般内科で容易に実施可能である。なかでも、尿中K排泄を亢進する「原発性アルドステロン症(PA)」は二次性高血圧で最も頻度が高く、高血圧診療で最初に鑑別すべき病態である。高血圧診療では、必ず1日食塩摂取量を測定し、その結果で血中・尿中K値を評価する。後述のように、加えて血中HCO3-濃度、PRA(血漿レニン活性、最近はレニン濃度)およびPAC(血中アルドステロン濃度)をみてPAの可能性が高ければ、PAスクリーニングをしたうえで、内分泌あるいは高血圧の専門医に紹介する。
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