文献詳細
文献概要
What's your diagnosis?[217]
需要に応じられないので
著者: 池田宜央1 酒見英太1
所属機関: 1洛和会音羽病院
ページ範囲:P.5 - P.10
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患者:66歳、専業主婦
主訴:労作時呼吸困難
現病歴:元々は非常に活動的で、スポーツジムに週に2〜3回は通い、プールで1km以上泳いでいた。受診の約1カ月前のある日から、胸部不快感を伴う労作時呼吸困難のため、25mを続けて泳ぐことができなくなった。また同時期より、5分ほどの歩行で疲労を感じるようになり、変わりかけの信号の横断歩道は大事をとって待つようになった。安静時には全く無症状で、呼吸困難の増悪傾向はないものの改善がないため、内科外来を受診した。
既往歴:帯状疱疹(61歳時)
常用薬:なし。不眠時にベンゾジアゼピンを頓用のみ
生活歴:夫・長男と同居しペットは飼っていない。飲酒はしない。喫煙は10本/日×40年の後、5年前から禁煙
陰性所見:発熱・寝汗、食思不振・体重減少、胸痛・背部痛・腹痛、起座呼吸・夜間発作性呼吸困難、浮腫・腹満・体重増加、鼻汁・咽頭痛、咳・痰・喘鳴、皮疹、関節痛・筋肉痛、寒がり・暑がり、便秘・下痢、複視・霧視、嚥下障害・構語障害、四肢筋力低下・感覚障害
患者:66歳、専業主婦
主訴:労作時呼吸困難
現病歴:元々は非常に活動的で、スポーツジムに週に2〜3回は通い、プールで1km以上泳いでいた。受診の約1カ月前のある日から、胸部不快感を伴う労作時呼吸困難のため、25mを続けて泳ぐことができなくなった。また同時期より、5分ほどの歩行で疲労を感じるようになり、変わりかけの信号の横断歩道は大事をとって待つようになった。安静時には全く無症状で、呼吸困難の増悪傾向はないものの改善がないため、内科外来を受診した。
既往歴:帯状疱疹(61歳時)
常用薬:なし。不眠時にベンゾジアゼピンを頓用のみ
生活歴:夫・長男と同居しペットは飼っていない。飲酒はしない。喫煙は10本/日×40年の後、5年前から禁煙
陰性所見:発熱・寝汗、食思不振・体重減少、胸痛・背部痛・腹痛、起座呼吸・夜間発作性呼吸困難、浮腫・腹満・体重増加、鼻汁・咽頭痛、咳・痰・喘鳴、皮疹、関節痛・筋肉痛、寒がり・暑がり、便秘・下痢、複視・霧視、嚥下障害・構語障害、四肢筋力低下・感覚障害
参考文献
1)Hemann BA, et al : Exercise-induced atrioventricular block ; a report of 2 cases and review of the literature. J Cardiopulm Rehabil 26(5) : 314-318, 2006. PMID 17003598 〈運動誘発性房室ブロックの35症例のまとめ〉
2)Rössig L, et al : Reversible exercise-induced advanced atrioventricular block due to cardiac sarcoidosis. Heart Rhythm 4(1) : 116, 2007. PMID 17199004 〈心臓サルコイドーシスに伴う運動誘発性房室ブロックの症例報告〉
3)渡邊容子,他:労作性房室ブロックで発症しステロイドが有効であった心臓サルコイドーシスの1例.心臓 42(6) : 781-786, 2010. 〈心臓サルコイドーシスに伴う運動誘発性房室ブロックの症例報告〉
4)森本泰介,他:2004年サルコイドーシス疫学調査.日サ会誌 27(1) : 103-108, 2007. 〈日本のサルコイドーシスの疫学報告〉
5)Yoshida Y, et al : Incidence of cardiac sarcoidosis in Japanese patients with high-degree atrioventricular block. Am Heart J 134(3) : 382-386, 1997. PMID 9327691 〈ペースメーカー留置症例のうち、サルコイドーシスの割合を調べた報告〉
6)Youssef G, et al : The use of 18F-FDG PET in the diagnosis of cardiac sarcoidosis ; a systematic review and metaanalysis including the Ontario experience. J Nucl Med 53(2) : 241-248, 2012. PMID 22228794 〈サルコイドーシスに対するPET-CT検査のレビュー〉
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