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文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻1号

2021年01月発行

文献概要

特別増大特集 新型コロナウイルス・パンデミック—今こそ知っておきたいこと、そして考えるべき未来 [Ⅱ章] 実践報告:パンデミックにおける「総合診療」の役割

【病院】ICTも最大活用した総合診療医による「コミュニティホスピタル」の感染対策

著者: 近藤敬太12

所属機関: 1藤田医科大学 総合診療プログラム 2豊田地域医療センター 総合診療科、在宅部門

ページ範囲:P.49 - P.52

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 私が勤務する豊田地域医療センター(愛知県豊田市)は、150床の慢性期〜急性期の入院病床をもつケアミックス病院である。さらに、救急医療を含めた外来診療、約450名の患者に対する在宅医療、訪問看護や訪問リハビリテーションだけでなく、健診事業も積極的に行っている中小病院である。外来〜在宅〜病棟診療をシームレスに行う「コミュニティホスピタル」として機能している。
 幸いなことに、当地域は本稿執筆時点(2020年11月)では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大規模な流行が起きている地域ではないが、日本での流行が本格化した2020年2月頃から、流行地域における複数の病院で「院内感染」が報告され、病院機能を縮小せざるをえない事態が散見された。そこで当院でも、「感染からスタッフを守り、地域の医療体制を維持する」こと、また「当院がクラスターの発生源とならない」ために、総合診療医が中心になって新型コロナウイルス対応ICT(infection control team)委員会(以下、ICT委員会)を立ち上げ、さまざまな対策を講じてきた。筆者もその一員となり週1〜2回行ってきたICT委員会も、12月現在で50回を超える。本稿では今まで当院が講じてきた対策についてまとめ、読者のみなさんの今後の対策に少しでも役立てば幸いである。

参考文献

1)吉川徹,他:新型インフルエンザ等発生時の診療継続計画作りの手引き.公益財団法人 労働科学研究所,2013. http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/novel_influenza/sinryou_tebiki.pdf
2)市橋亮一:新型コロナウイルス蔓延期でも対応するための在宅医療・介護チーム75の手引.日本在宅医療連合学会,2020. https://www.jahcm.org/assets/images/pdf/20200511_75.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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