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文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻1号

2021年01月発行

文献概要

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・49

その発熱、ただのウイルス感染…?

著者: 上原裕子1 橋本頼和1 仲里信彦1 徳田安春2

所属機関: 1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター総合内科 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター

ページ範囲:P.109 - P.114

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CASE
患者:40代、男性。
主訴:発熱、嘔吐、倦怠感。
現病歴:入院1カ月前から時折微熱があり、数時間で消失する瘙痒感を伴う、顔面、体幹、四肢の紅斑を自覚。ただし、発熱時に出現するわけではなかった。1週間前から度々38℃弱の発熱があり、3日前の夜間から40℃の発熱と悪寒、咽頭痛、1日数回の嘔吐、下痢が出現した。その後に悪寒戦慄の症状が出現、さらに嘔吐がひどくなり食事が摂れず、当院救急外来を受診した。この間、咳嗽や鼻汁なし、腹痛なし、寝汗なし、明らかな体重減少も見られなかった。
既往歴:なし。
常用薬:なし。サプリメントの服用もなし。
生活歴:喫煙は5本/日×7年、26歳で禁煙。機会飲酒。最近の海外渡航歴なし。外食や生肉・生卵等の摂取なし。不特定多数の性交歴なし。ペットやその他の動物との接触なし。

参考文献

1)サンジェイ・セイント,他(著),徳田安春(日本語版監修):セイントとチョプラの内科診療ガイド 第3版.MEDSi, 2020.
1)Henter JI, et al : HLH-2004 ; diagnostic and therapeutic guidelines for hemophagocytic lymphohistiocytosis. Pediatr Blood Cancer 48(2) : 124-131, 2007. PMID 16937360
2)Ramos-Casals M, et al : Adult haemophagocytic syndrome. Lancet 383(9927) : 1503-1516, 2014. PMID 24290661
3)Kawaguchi H, et al : Epstein-Barr virus-infected T lymphocytes in Epstein-Barr virus-associated hemophagocytic syndrome. J Clin Invest 92(3) : 1444-1450, 1993. PMID 8397226

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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