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文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻10号

2021年10月発行

文献概要

Editorial

未来への道しるべに

著者: 片岡仁美1

所属機関: 1岡山大学病院 総合内科・総合診療科/ダイバーシティ推進センター

ページ範囲:P.1201 - P.1201

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 コロナ禍による医療の逼迫という報道を見ない日はなく、先が見えない閉塞感のなかで、現場の医師、医療スタッフは目の前の患者さんに向き合っている。本特集が出版される時に状況が少しでも改善されていることを願っている。
 「働き方改革どころではない」という方も多くいらっしゃると思う。しかし、コロナ禍における医療の逼迫と働き方改革は、実は密接に関係している。渋谷論文(p.1216〜)で指摘されているように、わが国の医療提供体制の問題点が、急激な医療需要を生み出したコロナ禍によって、一気に顕在化したと言えよう。また、白河論文(p.1224〜)での指摘にもあるように、これまで医療従事者の長時間労働によって何とか支えられていた現場には、人的にも時間的にも余裕がなく、危機が起こった時には対応が難しくなる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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