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文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻10号

2021年10月発行

文献概要

特集 医師の働き方改革—システムとマインドセットを変えよう! 【360度 働き方改革】働き方改革とエビデンス

❿初期臨床研修医の労働時間に関するエビデンス

著者: 西﨑祐史1

所属機関: 1順天堂大学医学部医学教育研究室

ページ範囲:P.1260 - P.1263

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背景
 研修医の時間外労働を決定するにあたり、研修時間の確保(能力開発)と、研修医の健康が考慮されたが、教育効果に関する妥当な労働時間はエビデンスが十分でないとされ、B水準(p.1222左下参照)に習い、月155時間に決定された経緯がある。研修医の長時間労働と、燃え尽き症候群、うつ病、過度のストレス等との関連性が報告されている。研修医のメンタルヘルスを守りながら、能力を最大限開発すべく、至適労働時間の決定や研修プログラムの最適化が望まれている。
 そこでわれわれは、初期臨床研修医の至適労働時間を決定していくうえで、基本的臨床能力評価試験(GM-ITE : General Medicine In-Training Examination)のデータを活用し、労働時間と基本的臨床能力の関連性を評価した1,2)

参考文献

1)西﨑祐史:第10回医師の働き方改革の推進に関する検討会,(参考資料1)臨床研修医の労働時間と基本的臨床能力との関連性に関する検討.厚生労働省,2020. https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14763.html(2021年7月22日閲覧)
2)Nagsaki, Nishizaki, et al : Impact of the resident duty hours on in-training examination score ; a nationwide study in Japan. Medical Teacher 2021, under revision.
3)JAMEPホームページ.https://jamep.or.jp/exam/
4)Nishizaki Y, et al : Impact of general medicine rotation training on the in-training examination scores of 11,244 Japanese resident physicians ; a nationwide multi-center cross-sectional study. BMC Med Educ 20(1) : 426, 2020. PMID 33187497
5)Nagasaki, Nishizaki, et al : Association between resident duty hours and self-study time among postgraduate medical residents in Japan. JAMA Netw Open 4(3) : e210782, 2021. PMID 33666659

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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