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特集 医師の働き方改革—システムとマインドセットを変えよう! 【コラム】
❺ポスト働き方改革時代に生き抜く医師を育てる—自分自身で主体的・自律的なキャリアプランニングを
著者: 蓮沼直子1
所属機関: 1広島大学医学部附属病院 医学教育センター
ページ範囲:P.1288 - P.1289
文献購入ページに移動 キャリア教育、キャリア支援とは、医師としてのキャリアのみならず、最終的にはよりよい人生を送るためのものと考えている。働き方の選択も、価値観の投影とも言える。勿論状況により選択の範囲はそれぞれ異なるが、その中から主体的に選び取り、積み重ねていってほしい。もちろん自分勝手ということではなく、主体的に社会のニーズを知り、周囲とコミュニケーションをとることは重要である。
現代の若手や女性医師を見ていると、働き方が多様化して選択肢が広がってきている分、自分の価値観を見失いがちになり、悩みが深まっているようにも思われる。自身の強みを理解してそれを伸ばしていくこと、またこれからの社会に求められる医師像や組織に求められる役割などを理解したうえで、どのような能力を獲得していくのか(したいのか)、という戦略的視点が必要である。それはたとえば、子育てなど時間的制約のある働き方や経験の中で何が得られるか、中長期的な展望のもとに何を学ぶかなど、よりよい自身の働き方を考えるヒントになるのではないか。
現代の若手や女性医師を見ていると、働き方が多様化して選択肢が広がってきている分、自分の価値観を見失いがちになり、悩みが深まっているようにも思われる。自身の強みを理解してそれを伸ばしていくこと、またこれからの社会に求められる医師像や組織に求められる役割などを理解したうえで、どのような能力を獲得していくのか(したいのか)、という戦略的視点が必要である。それはたとえば、子育てなど時間的制約のある働き方や経験の中で何が得られるか、中長期的な展望のもとに何を学ぶかなど、よりよい自身の働き方を考えるヒントになるのではないか。
参考文献
1)日本キャリア開発協会:人生すごろく 金の糸. https://www.j-cda.jp/document/sugoroku_leaflet.pdf(URLは2021年7月30日閲覧)
2)蓮沼直子:21世紀の医師キャリア教育の実践—秋田大学で低学年からの必修講義キャリア教育プログラムの構築.医学教育46(3):225-233, 2015.
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