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文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻10号

2021年10月発行

文献概要

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・58

来院時間も大事な病歴

著者: 堀内朱音1 林耕次2 徳田安春3

所属機関: 1中部徳洲会病院 2中部徳洲会病院 消化器内科 3臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター

ページ範囲:P.1319 - P.1322

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CASE
患者:70代、女性。 主訴:下腿浮腫。
現病歴:受診1カ月前より全身倦怠感、労作時の息切れが出現。元来活動的であったが、臥床しがちになっていた。受診約1週間前より節々の痛みを自覚。肩は疼痛のため、挙上困難であった。受診4日前に変形性膝関節症で通院中の整形外科を受診。膝に関節内注射を行い、ジクロフェナクが処方された。受診2日前に両側の下腿浮腫を自覚。浮腫の増悪傾向に不安を感じ、救急外来を受診された。
既往歴:糖尿病、高血圧症、両側変形性膝関節症。
嗜好歴:飲酒なし、喫煙なし。
内服薬:エンパグリフロジン10mg 1日1錠、メトホルミン500mg 1日2錠、メトホルミン250mg 1日2錠、エナラプリル5mg 1日1錠、ヒドロクロロチアジド12.5mg 1日1錠、アトルバスタチン5mg 1日0.5錠、ファモチジン10mg 1日2錠、アムロジピン5mg 1日1錠、メチルコバラミン500μg 1日3錠、ジクロフェナク37.5mg 1日2錠。
アレルギー歴:特記事項なし。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:長女と2人暮らし、無職。

参考文献

1)Chatterjee S : Mechanic's hands. N Engl J Med 384(6) : e16, 2021. PMID 33567195
2)厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業 自己免疫疾患に関する調査研究班(編):多発性筋炎・皮膚筋炎治療ガイドライン(2020年暫定版).http://www.aid.umin.jp/achievement/PMDMGL2020.pdf(2021年8月16日閲覧)
3)Oddis CV, et al : Incidence of polymyosistis-dermatomyositis ; a 20-year study of hospital diagnosed cases in Allegheny County, PA 1963-1982. J Rheumatol 17(10) : 1329-1334, 1990. PMID 2254890
4)Yuen T, et al : Cognitive bias ; its influence on clinical diagnosis. J Fam Pract 67(6) : 366, 368, 370, 372, 2018. PMID 29879236
5)Tu J, et al : Increasing recognition of dermatomyositis with subcutaneous edema ; is this a poorer prognostic marker? Dermatol Online J 20(1) : 21244, 2014. PMID 24456947
1)Castillo RL, et al : Covert clues ; the non-hallmark cutaneous manifestations of dermatomyositis. Ann Transl Med 9(5) : 436, 2021. PMID 33842657
2)Mutasim DF, et al : Wong-type dermatomyositis ; a mimic of many dermatoses. J Cutan Pathol 43(9) : 781-786, 2016. PMID 27161243

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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