文献詳細
文献概要
特集 Q&Aで深める「むくみ診断」—正攻法も!一発診断も!外来も!病棟も!
Q16<一発診断>「若年女性」の浮腫で忘れちゃいけない疾患は?
著者: 水谷佳敬1
所属機関: 1さんむ医療センター 産婦人科・総合診療科
ページ範囲:P.1382 - P.1383
文献購入ページに移動●排卵誘発薬の副作用として、胸腹水や浮腫を伴う「卵巣過剰刺激症候群」がある。重篤化すると肝・腎機能障害や血栓症を発症し生命予後にも影響するため、「不妊治療中」の女性患者の浮腫では必ず念頭に置く。
●クロミフェンなどのホルモン剤の使用の有無や、不妊治療中でないかの問診を行う。重症の卵巣過剰刺激症候群が疑われる場合、妊娠している可能性も考慮する。
●クロミフェンなどのホルモン剤の使用の有無や、不妊治療中でないかの問診を行う。重症の卵巣過剰刺激症候群が疑われる場合、妊娠している可能性も考慮する。
参考文献
1)卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の診断基準ならびに予防法・治療指針の設定に関する小委員会:生殖・内分泌委員会報告.日産婦誌 54(6):860-868, 2002.
2)Rath SK, et al:Ovarian hyperstimulation syndrome during induction of ovulation for intra uterine insemination. Med J Armed Forces India 57(3) : 210-212, 2001. PMID 27407342
3)厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル—卵巣過剰刺激症候群(OHSS)令和3年4月改定.2021. https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1r01-r03.pdf(2021年10月4日現在)
掲載誌情報