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文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻12号

2021年12月発行

文献概要

What's your diagnosis?[228]

TigersよりもGiants

著者: 吉見祐輔1 末松篤樹1 竹内元規1 田口雄一郎1 小林奈津希1 宮川慶1 久田敦史1 横江正道1

所属機関: 1日本赤十字社 愛知医療センター 名古屋第二病院 総合内科

ページ範囲:P.1462 - P.1466

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病歴
患者:54歳、女性
主訴:発熱、首の痛み
現病歴:
●201X年6月9日:stageⅣの子宮体癌に対してドセタキセル+シスプラチン療法4クール目
●201X年6月21日:右顎あたりの痛みが出現
●201X年6月23日:頸部の痛みが出現
●201X年6月24日:発熱出現
●201X年6月26日:産婦人科外来を受診しCRPの上昇を認めた。血液培養2set採取のうえ、タゾバクタム・ピペラシリンの点滴が開始された
●201X年6月29日:熱源精査目的に総合内科コンサルト
生活歴:機会飲酒、喫煙なし
既往歴:201X-1年に子宮体癌(clear cell carcinoma+endometrioid adenocarcinoma:明細胞癌+類内膜腺癌)と診断され、放射線治療と手術。その後、化学療法で治療中
内服歴:化学療法時にプロクロルペラジンマレイン酸塩、デキサメタゾン

参考文献

1)Kinjo Y, et al:Acute arteritis after G-CSF administration. Int Cancer Conf J 8(2):77-80, 2019. PMID 31149552 〈自験例1例を含む4例のケースシリーズ。疾患の経過がわかりやすくまとまっている〉
2)Hoshina H, et al:Granulocyte-colony stimulating factor-associated aortitis in a woman with advanced breast cancer ; a case report and review of the literature. BMC Cancer 19(1):1217, 2019. PMID 31842789 〈自験例を含む9例のケースシリーズ。それぞれのケースでどんな治療介入があったかなどがわかりやすく、治療の参考になるかもしれない〉
3)Parodis I, et al:G-CSF-induced aortitis;two cases and review of the literature. Autoimmun Rev 18(6):615-620, 2019. PMID 30959218 〈これも自験例を含むケースシリーズ〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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