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文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻12号

2021年12月発行

文献概要

特集 “血が出た!”ときのリアル・アプローチ—そんな判断しちゃダメよ! 【第1章】外来で頻度の高い出血性病変

❺喀血・血痰—左右の肺のどちらから出ているか!?

著者: 倉原優1

所属機関: 1独立行政法人 国立病院機構 近畿中央呼吸器センター 内科

ページ範囲:P.1484 - P.1486

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「血痰」と「喀血」の定義にそもそもコンセンサスはなく、海外では「hemoptysis」という用語で両方を包括している。気道由来の出血のことを指し、前者が喀痰に血液成分を混じるもの、後者が血液を喀出するものである。「吐血」の稿(p.1470〜)にも書かれているように、気道由来の出血か、消化管由来の出血かの判断は難しいことがある。喀血は新鮮出血が多く鮮紅色になる。また胸部単純X線や胸部CTを撮影すれば肺野に異常が見られることが多いため、診断自体はそう難しくない。

参考文献

1)Ishikawa H, Hara M, Ryuge M, et al : Efficacy and safety of super selective bronchial artery coil embolisation for haemoptysis ; a single-centre retrospective observational study. BMJ Open 7(2) : e014805, 2017. PMID 28213604
2)Ando T, et al : Clinical and angiographic characteristics of 35 patients with cryptogenic hemoptysis. Chest 152(5) : 1008-1014, 2017. PMID 28526654
3)Savale L, et al : Cryptogenic hemoptysis ; from a benign to a life-threatening pathologic vascular condition. Am J Respir Crit Care Med 175(11) : 1181-1185, 2007. PMID 17332480
4)Menchini L, et al : Cryptogenic haemoptysis in smokers ; angiography and results of embolisation in 35 patients. Eur Respir J 34(5) : 1031-1039, 2009. PMID 19357153

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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