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文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻12号

2021年12月発行

文献概要

特集 “血が出た!”ときのリアル・アプローチ—そんな判断しちゃダメよ! 【第2章】抗血栓薬内服患者の出血時の対応と休薬期間—トラネキサム酸と輸血を添えて

❺輸血

著者: 徳毛健太郎1

所属機関: 1広島大学病院 がん化学療法科

ページ範囲:P.1522 - P.1523

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出血により生命に関わるほどに赤血球数が減少した場合、救命目的で輸血療法を考慮する必要がある。輸血療法以外に、短時間で血球数を改善させる治療法はない。ここでは主に急性出血に伴う輸血が必要な症例について、どのような基準で判断するのかを中心にまとめた。

参考文献

1)Villanueva C, et al:Transfusion strategies for acute upper gastrointestinal bleeding. N Engl J Med 368(1) : 11-21, 2013. PMID 23281973 〈上部消化管出血に対してHb値7g/dL以下をトリガー値とする有効性を示している〉
2)Carson JL, et al:Clinical Practice Guidelines from the AABB ; red blood cell transfusion thresholds and storage. JAMA 316(19) : 2025-2035, 2016. PMID 27732721 〈米国血液銀行協会による赤血球輸血に関するガイドライン〉
3)松下正,他:血液製剤の使用指針.厚生労働省医薬・生活衛生局,2017.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000159893.html 〈日本における血液製剤使用指針。一度目を通しておくとよい〉(URLは2021年10月26日閲覧)
4)Estcourt LJ, et al:Guidelines for the use of platelet transfusions. Br J Haematol 176(3) : 365-394, 2017. PMID 28009056 〈さまざまな病態における血小板輸血の適応について言及されたガイドライン〉
5)To THM, et al:Can we detect transfusion benefits in palliative care patients? J palliat Med 19(10) : 1110-1113, 2016. PMID 27355984 〈緩和ケア病棟で輸血を受けた31例を対象にした過去起点コホート研究〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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