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オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・50
「意識状態ですか?いつもと変わらないですよ」—高齢者診療で正確な情報を得るための壁を、どう乗り超えるか?
著者: 川田健太郎1 鈴木智晴1 徳田安春2
所属機関: 1浦添総合病院 病院総合内科 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
ページ範囲:P.230 - P.234
文献購入ページに移動患者:70歳、男性。施設入所中で、日中はデイサービスを利用していた。
現病歴:入院2日前に発熱があり、ご家族と共にかかりつけ医療機関を独歩で受診したが、「特に問題はない」と言われ帰宅した。入院前日、施設で夕食を摂った後に悪寒が出現。その後39.8℃の発熱があり、2回嘔吐した。はじめは様子を見ていたが、その後も発熱が持続したため、22時頃に施設職員が救急要請した。
既往歴:Alzheimer型認知症、慢性腎不全、心房細動。アルコール依存症(断酒してから8年が経過)。肥大型心筋症(詳細不明)。
薬歴:アピキサバン、クレメジン、リバスチグミン、抑肝散。
ADL:ほぼ自立していたが、普段から時おり失禁や易怒性があった。
飲酒歴:泡盛4合/日×40年。8年前から断酒。
喫煙歴:20本/日×20年。40歳から禁煙。
アレルギー歴:食物アレルギーおよび薬剤アレルギーなし。
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