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文献概要
特集 ライフステージでみる女性診療at a glance!—よくあるプロブレムを網羅しピンポイントで答えます。 【提言】
女性医療(性差を考慮した医療)とは
著者: 天野惠子1
所属機関: 1一般財団法人野中東晧会 静風荘病院
ページ範囲:P.280 - P.281
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微小血管狭心症と「閉経」の関連性に気づかせてくれた最初の症例
患者:52歳、女性
現病歴:50歳で閉経してまもなく、教会でのミサの途中に、前胸部に絞られるような強い痛みを経験した。翌日、心電図・エコーなどの検査をするも異常なし。5カ月後、再度ミサの途中に同様の胸痛があり、他院にて心臓カテーテル検査を施行。冠動脈に有意狭窄は認められず、薬物負荷テストにて冠攣縮性狭心症も否定された。ニトログリセリンが処方されたが、胸痛には効かず、頭痛が出現するため服用しなかった。
その後、胸痛発作の回数が徐々に増え、52歳時に当大学病院を受診。胸痛は主に「安静時」に起こり、5分ほどで消失する。「微小血管狭心症」(p.329)と診断、ジルチアゼム100mg(1日2回1回カプセル)を処方したところ、徐々に胸痛の回数が減少し、日常生活が楽になった。56歳で胸痛発作が消失し、断薬した。
微小血管狭心症と「閉経」の関連性に気づかせてくれた最初の症例
患者:52歳、女性
現病歴:50歳で閉経してまもなく、教会でのミサの途中に、前胸部に絞られるような強い痛みを経験した。翌日、心電図・エコーなどの検査をするも異常なし。5カ月後、再度ミサの途中に同様の胸痛があり、他院にて心臓カテーテル検査を施行。冠動脈に有意狭窄は認められず、薬物負荷テストにて冠攣縮性狭心症も否定された。ニトログリセリンが処方されたが、胸痛には効かず、頭痛が出現するため服用しなかった。
その後、胸痛発作の回数が徐々に増え、52歳時に当大学病院を受診。胸痛は主に「安静時」に起こり、5分ほどで消失する。「微小血管狭心症」(p.329)と診断、ジルチアゼム100mg(1日2回1回カプセル)を処方したところ、徐々に胸痛の回数が減少し、日常生活が楽になった。56歳で胸痛発作が消失し、断薬した。
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