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特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます! 【消化管】
Q3 漫然としたPPI投与は御法度? 本当にCDIのリスクは上がる?
著者: 宮垣亜紀1
所属機関: 1公立豊岡病院組合立 豊岡病院 消化器科
ページ範囲:P.424 - P.425
文献購入ページに移動プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor:PPI)の長期投与によるさまざまな有害事象が報告されている。クロストリジウム・ディフィシル感染症(Clostridium difficile infection:CDI)もその1つである。すべて観察研究であり、RCT(randomized controlled trial)で示されたものはないが、今後の動向に注目が必要な領域である。もちろん漫然としたPPI長期投与は御法度である。
参考文献
1)日本消化器病学会(編):消化性潰瘍診療ガイドライン2020,改定第3版.南江堂,2020.
2)Vaezi Mf, et al : Complications of proton pump inhibitor therapy. Gastroenterology 153(1) : 35-48, 2017. PMID 28528705
3)Moayyedi P, et al, COMPASS Investigators : Safety of proton pump inhibitors based on a large, multi-year, randomized trial of patients receiving rivaroxaban or aspirin. Gastroenterology 157(3) : 682-691. e2, 2019. PMID 31152740
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