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特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます! 【消化管】
Q6 Helicobacter pylori除菌後の定期的な内視鏡フォローはいつまで行うの?
著者: 宮垣亜紀1
所属機関: 1公立豊岡病院組合立 豊岡病院 消化器科
ページ範囲:P.432 - P.434
文献購入ページに移動 Helicobacter pylori(以下、pylori菌)感染症は胃癌のリスクを高める。除菌を行うと発癌リスクは下がるが、ゼロにはならず、定期的な内視鏡フォローが必要である。どのくらいの間隔で検査を行うべきか、今のところガイドライン等で定められたものはないが、一般的に1〜2年間隔での内視鏡検査が勧められている。また、年齢の上限や、いつまで行うかなども決まったものはないため、患者さんの基礎疾患や年齢、検査の負担などを総合的に判断して、いつまでフォローをするのか決めればよい。
参考文献
1)日本消化器がん検診学会,他(編):対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル,2015年度版.日本消化器がん検診学会,2016.
2)Ford AC, et al : Helicobacter pylori eradication therapy to prevent gastric cancer in healthy asymptomatic infected individuals ; systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials. BMJ 348 : g3174, 2014. PMID 24846275
3)Shichijo S, et al : Characteristics and predictors of gastric cancer after Helicobacter pylori eradication. World J Gastroenterol 24(20) : 2163-2172, 2018. PMID 29853734
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