文献詳細
文献概要
特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます! 【消化管】
Q10 感染性腸炎に抗菌薬は本当に必要?
著者: 宮垣亜紀1
所属機関: 1公立豊岡病院組合立 豊岡病院 消化器科
ページ範囲:P.442 - P.444
文献購入ページに移動抗菌薬が必要な感染性腸炎は限られ、ルーチンで必要なものではない。感染性腸炎と一括りにしても、原因は細菌性・ウイルス性・寄生虫によるものに大別される。抗菌薬が必要なのは、細菌性腸炎の一部と寄生虫である。患者背景(既往歴や渡航歴など)や環境要因(市中感染か院内感染か)によっても、抗菌薬が必要か否かが変わってくる。
参考文献
1)Shane AL, et al : 2017 Infectious Diseases Society of American Clinical Practice Guidelines for the diagnosis and management of infectious diarrhea. Clin Infect Dis 65(12) : e45-e80, 2017. PMID 29053792
2)Riddle MS, et al : ACG Clinical Guidline ; diagnosis, treatment, and prevention of acute diarrheal infections in Adults. Am J Gastroenterol 111(5) : 602-622, 2016. PMID 27068718
3)日本感染症学会,他:JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015—腸管感染症.日本化学療法学会雑誌64 : 31-65, 2016.
掲載誌情報