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文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻4号

2021年04月発行

特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます!

【肝胆膵】

Q20 急性胆囊炎。外科と内科、どちらにコンサルトする?

著者: 中原一有1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学 消化器・肝臓内科

ページ範囲:P.468 - P.470

文献概要

急性胆囊炎治療の大原則は、早期の腹腔鏡下胆囊摘出術(laparoscopic cholecystectomy : Lap-C)であり、ガイドライン(Tokyo Guidelines 2018 : TG18)1)では、耐術可能と判断した場合は発症からの時間にかかわらず、早期(可能であれば72時間以内、遅くとも1週間以内)のLap-Cが推奨されている。よって急性胆囊炎と診断した際には、明らかな耐術不能例や一部の例外を除き、基本的には速やかに外科へコンサルトすべきである。しかし一部の症例では、胆囊ドレナージ術が優先される場合があり、その適応を見極めることが内科医にとって重要となる。

参考文献

1)急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン改訂出版委員会,他:急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン2018,第3版.医学図書出版,2018.
2)中原一有:急性胆管炎・胆囊炎の治療.Medical Practice 37(8) : 1267-1273, 2020.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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