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オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・52
専門医でも難しかった「しびれ」の診断
著者: 渡口侑樹1 本村和久1 徳田安春2
所属機関: 1沖縄県立中部病院 総合診療科 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
ページ範囲:P.499 - P.503
文献購入ページに移動患者:47歳、女性。
主訴:四肢のしびれ、糖尿病コントロール不良のため紹介で来院。
現病歴:X-2月、徐々に右肩のしびれと疼痛を自覚して近医整形外科受診となった。神経痛との診断で鎮痛薬が処方されたが、効果に乏しかった。この頃から疼痛のため運動量が減ったこともあり、糖尿病コントロールが悪化した。X-1月上旬から両手の指先のしびれと氷水に浸かっているような冷たく感じる感覚を自覚するようになった。X-1月中旬から階段昇降時に脱力と両側腓腹部の疼痛が出現した。症状は増悪傾向で当院救急外来に2回受診したが、いずれも糖尿病性神経症とのことで帰宅となった。X月、症状増悪し歩行困難となり、かかりつけ医ではプレガバリンとロキソプロフェンが処方されたが改善はなかった。さらに症状が進行、屋内での生活も困難となったため、かかりつけ医より当院整形外科(四肢のしびれに関して)と総合内科(糖尿病コントロールに関して)に紹介となった。
既往歴:気管支喘息、高血圧症、糖尿病、睡眠障害、統合失調症、左手手根管症候群手術後。
社会歴:機会飲酒、喫煙20本/日×25年間、独居、無職。
内服薬:メトホルミン500mg 1回1錠・1日3回、カナグリフロジン100mg 1日1錠、テルミサルタン20mg 1日1錠、バイアスピリン100mg 1日1錠、デュラグルチド(持続性GLP-1受容体作動薬)皮下注0.75mg週1回、ロキソプロフェン60mg 1回1錠・1日3回、プレガバリン75mg 1回1錠・1日2回、ケトプロフェンテープ。
家族歴:特記事項なし。
アレルギー歴:特記事項なし。
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