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【臨床小説】後悔しない医者|あの日できなかった決断・第13話
空を見させた医者
著者: 國松淳和1
所属機関: 1医療法人社団永生会 南多摩病院 総合内科・膠原病内科
ページ範囲:P.532 - P.538
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専門医試験を控え症例サマリーを作成しにきた田山陽輔と再会し、3年前の症例を回想する筧。全身性エリテマトーデス(SLE)の患者・湯川伶子は来院時は18歳、高校3年生だった。精神症状がひどい時は「創くん…」と彼氏をうわ言のように呼ぶこともあったが、治療が効を奏し順調に回復しているようにみえた。しかし、ステロイドを減量し始めたところで精神症状が増悪、「ステロイド精神病」だと考えた田山と筧が、さらにステロイドを減らすと…。本当は、ステロイドを減量したせいで、「精神・神経ループス」が再燃していたのだ。それを黒野は見抜いた。そして、伶子は19歳の誕生日を迎えようとしていたが…。
前回は、ステロイドを減らすか増やすか、その分岐点が問われた。「ステロイド精神病」は、特にSLE患者に起こりやすい。しかしSLEに起こりやすい合併症は、それだけではない。退院後の伶子に、今度は何が起こるのか?
専門医試験を控え症例サマリーを作成しにきた田山陽輔と再会し、3年前の症例を回想する筧。全身性エリテマトーデス(SLE)の患者・湯川伶子は来院時は18歳、高校3年生だった。精神症状がひどい時は「創くん…」と彼氏をうわ言のように呼ぶこともあったが、治療が効を奏し順調に回復しているようにみえた。しかし、ステロイドを減量し始めたところで精神症状が増悪、「ステロイド精神病」だと考えた田山と筧が、さらにステロイドを減らすと…。本当は、ステロイドを減量したせいで、「精神・神経ループス」が再燃していたのだ。それを黒野は見抜いた。そして、伶子は19歳の誕生日を迎えようとしていたが…。
前回は、ステロイドを減らすか増やすか、その分岐点が問われた。「ステロイド精神病」は、特にSLE患者に起こりやすい。しかしSLEに起こりやすい合併症は、それだけではない。退院後の伶子に、今度は何が起こるのか?
参考文献
1)Ladouceur A, et al : Malignancies in systemic lupus erythematosus ; an update. Curr Opin Rheumatol 31(6) : 678-681, 2019. PMID 31403485
2)Bichile T, et al : Incidence of lymphoma associated with underlying lupus ; lessons learned from observational studies. Curr Opin Rheumatol 26(2) : 111-117, 2014. PMID 24419748
3)Knight JS, et al : Patients with systemic lupus erythematosus and haematological malignancy at a tertiary care centre ; timing, histopathology and therapy. Lupus Sci Med 1(1) : e000051, 2014. PMID 25452880
4)Molyneux EM, et al : Burkitt's lymphoma. Lancet 379(9822) : 1234-1244, 2012. PMID 22333947
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6)Chang DK, et al : Burkitt's lymphoma presenting as ileocaecal intussusception in systemic lupus erythematosus. Clin Rheumatol 18(3) : 253-256, 1999. PMID 11206354
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