文献詳細
文献概要
What's your diagnosis?[221]
もれないように考えよう
著者: 石丸裕康1 八田和大1
所属機関: 1天理よろづ相談所病院 総合内科
ページ範囲:P.556 - P.560
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患者:55歳、女性
産婦人科からのコンサルト症例。「進行子宮頸癌の治療後で経過観察中です。昨日、蜂窩織炎で入院しましたが、2年間続いている下痢と腹水の増加傾向があり、なにか貴科的に考えられる病態はないでしょうか?」との依頼
主訴:腹満、下痢、浮腫
現病歴:2年前から子宮頸癌にて婦人科で治療・経過観察されている。子宮頸癌治療で放射線治療後頃から水様性〜泥状の下痢が1日10〜15回くらいある。また腹満、腹囲増大がここ1年以上で進んできており、引き続き両側の下腿浮腫が出現した。仕事は継続できていたものの不自由を感じる状態であった。
入院前日朝から左大腿部に発赤と激痛があり、立てなくなり受診、蜂窩織炎の診断で入院(X年11月27日)。抗菌薬治療で改善傾向(入院第2日目)。
既往歴:子宮頸癌(IV B期)→X-2年外照射+化学療法、肺結核(4年前、治療完遂)
薬剤歴:五苓散、リン酸コデイン
患者:55歳、女性
産婦人科からのコンサルト症例。「進行子宮頸癌の治療後で経過観察中です。昨日、蜂窩織炎で入院しましたが、2年間続いている下痢と腹水の増加傾向があり、なにか貴科的に考えられる病態はないでしょうか?」との依頼
主訴:腹満、下痢、浮腫
現病歴:2年前から子宮頸癌にて婦人科で治療・経過観察されている。子宮頸癌治療で放射線治療後頃から水様性〜泥状の下痢が1日10〜15回くらいある。また腹満、腹囲増大がここ1年以上で進んできており、引き続き両側の下腿浮腫が出現した。仕事は継続できていたものの不自由を感じる状態であった。
入院前日朝から左大腿部に発赤と激痛があり、立てなくなり受診、蜂窩織炎の診断で入院(X年11月27日)。抗菌薬治療で改善傾向(入院第2日目)。
既往歴:子宮頸癌(IV B期)→X-2年外照射+化学療法、肺結核(4年前、治療完遂)
薬剤歴:五苓散、リン酸コデイン
参考文献
1)Hernaez R, et al : Unexplained ascites. Clin Liver Dis(Hoboken) 7(3) : 53-56, 2016. PMID 31041029
2)Sloan M, et al : Medically explained symptoms ; a mixed methods study of diagnostic, symptom and support experiences of patients with lupus and related systemic autoimmune diseases. Rheumatol Adv Pract 4(1) : rkaa006, 2020. PMID 32373774
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