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特集 臨床医のための 進化するアウトプット—学術論文からオンライン勉強会、SNSまで 【Ⅱ章】アウトプットのための「オンライン」活用法—君に届けたい“声”のかたち
医師のためのバズる「Twitter」講座—“140字”の意義
著者: 市原真1
所属機関: 1JA北海道厚生連 札幌厚生病院 病理診断科
ページ範囲:P.612 - P.616
文献購入ページに移動 数年前までは、医師がTwitterをやっていると言おうものなら、「酔狂だ」「暇人だ」「オタクだ」「有吉だ」などと、さんざんな言われようであった。しかし令和になって、状況は180度転換した。海外の学会や学術集会を皮切りに、医療関連のTwitterアカウントが急激に勃興し、感染症禍で学会の多くがオンライン化されたことなども追い風となって、今やSNSにアンダーグラウンドさは感じられない。「Twitterなしで医療情報を扱おうなんて、チョット考え方が古いんじゃないの?」といった空気すら感じられる(さすがに言いすぎか)。
参考文献
1)上原剛:病理医の現状と展望.信州医誌 58(2):51-55, 2010. http://s-igaku.umin.jp/DATA/58_02/58_02_02.pdf 〈2010年時点での病理専門医数。ウェブでPDFが手に入るので便利〉
2)谷山清己,他:我が国における病理医適正配置について(その1)現状把握.病理と臨床 24:877- 884, 2006. 〈業務量指数に基づいた病理医の「適正人数」を算出している〉
3)Biz Stone : Twitter for Japan. 2008. https://blog.twitter.com/official/en_us/a/2008/twitter-for-japan.html 〈Twitterの公式ブログ。日本進出時の声明〉
4)NHK_PR 1号:中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい? 新潮社,2012.(絶版) 〈パブリックを意識したTwitter運用方針について大変参考になる〉
5)佐藤尚之:ファンベース.筑摩新書,2018. 〈現在成功している企業アカウントに大きな影響を与えた〉
6)梅棹忠夫:情報の文明学.中央公論新社,1999. 〈情報によって文化が修飾される様子を20年前に喝破した〉
7)東畑開人:居るのはつらいよ—ケアとセラピーについての覚書.医学書院,2019. 〈アジール、そしてケアについて。p.651〉
8)千葉雅也:意味がない無意味.河出書房新社,2018. 〈いわゆる「ハッテン場的社交」について〉
9)Patrikarakos D.2017/江口泰子(訳):140字の戦争—SNSが戦争を変えた.早川書房,2019. 〈SNSにおける情報産業学の複数のレイヤーを理解するために〉
10)Nicky Case(制作),Yuki Ozawa(訳):群衆の英知もしくは狂気. https://ncase.me/crowds/ja.html?fbclid=IwAR2SbatfFccJruuEQORinomJOgdKBco0uNAElWYYxZ8r7zFlATdaHmc2ZKU 〈これがうまい人はTwitterもうまいです〉
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