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文献概要
What's your diagnosis?[222]
甲状腺とビタミンA⇒ワイルドだぜ!
著者: 石田真樹12 酒見英太3
所属機関: 1前・洛和会音羽病院 2現・京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 3洛和会音羽病院
ページ範囲:P.683 - P.687
文献購入ページに移動患者:69歳、男性
主訴:労作時呼吸困難
現病歴:入院7週間前から時折動悸を感じていたが、3週間前にふらつきをきたしてA医院を受診し、心房細動を指摘されてアピキサバンが開始された。ふらつきが残るため2週間前に撮った頭部MRIで両後頭葉に心原性脳梗塞を指摘されたため、当院神経内科に紹介入院となり、急性期治療としてエダラボンが開始された。2週間前のリハビリテーション時から乾性咳嗽、労作時呼吸困難を自覚していたが、脳梗塞の後遺症はなく退院。しかし退院後も労作時呼吸困難が増悪したため、呼吸器内科外来を受診した。悪寒・発熱・寝汗、食思不振・体重減少、頭痛、眼症状・耳鼻症状、咽頭痛・嗄声、起座呼吸、胸痛・背部痛、腹痛・膨満感、便通変化、血便・黒色便、残尿感・頻尿、褐色尿、排尿困難、浮腫、筋肉痛・関節痛、皮疹・紅斑、筋力低下・感覚障害はなかった。
既往歴:高脂血症、高血圧症、50歳で両側手根管開放術
内服薬:ロスバスタチン2.5mg、ビソプロロール2.5mg、アピキサバン10mg
家族歴:結核、心肺疾患は知る限りない
生活歴:60歳まで大工。16〜62歳の間20本/日の喫煙、その後禁煙。飲酒なし。
参考文献
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