icon fsr

文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻6号

2021年06月発行

文献概要

特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見 【CASE】

⑲ 水アレルギー?

著者: 田宗麻姫子1

所属機関: 1関東労災病院 救急集中治療科

ページ範囲:P.724 - P.724

文献購入ページに移動
患者:60歳台、男性。
1年前から入浴後に全身に瘙痒感を自覚するようになった。瘙痒感は徐々に増悪しており、耐えがたいほどになったため受診した。水に触れると数分で瘙痒感が出現するが、皮膚の見た目に変化はなく、1時間程度で症状は改善する。冷水でも瘙痒感はあるが、温水で特に程度が強いと訴える。水のアレルギーになってしまったのかと心配している。

参考文献

1)Steinman HK, et al : Aquagenic pruritus. J Am Acad Dermatol 13(1) : 91-96, 1985. PMID 2411768 〈aquagenic pruritus について、他疾患との鑑別点や特徴的な症候について記載がある〉
2)dyta Lelonek E, et al : Aquagenic pruritus in polycythemia vera ; clinical characteristics. Acta Derm Venereol 98(5) : 496-500, 2018. PMID 29437189 〈真性多血症の水原性瘙痒症の頻度、持続時間、重症度や治療法について記載がある〉
3)Bircher AJ : Water-Induced Itching. Dermatologica 181(2) : 83-87, 1990. PMID 2242790 〈水に関連する瘙痒感についてのreviewで、特徴的な症候や病因・治療についての記載がある〉
4)Siegel FP, et al : Aquagenic pruritus in polycythemia vera ; characteristics and influence on quality of life in 441 patients. Am J Hematol 88(8) : 665-669, 2013. PMID 23657863 〈大規模なコホート研究で、真性多血症の水原性瘙痒症の症状や治療法の記載がある〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?