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特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見 【CASE】
㉗ 頸部回旋で失神
著者: 西村康裕1
所属機関: 1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
ページ範囲:P.733 - P.733
文献購入ページに移動患者:60歳、女性。
1週間前から頸を左に向けた時に強いめまいを自覚するようになった。左を向いた後3〜4秒程度で回転性めまいを自覚する。同時に耳鳴り・悪心を伴い、一度そのまま失神してしまうこともあった。症状誘発後、顔面を正面に戻すと速やかに症状は消失し、他方向への回旋では誘発されない。
1週間前から頸を左に向けた時に強いめまいを自覚するようになった。左を向いた後3〜4秒程度で回転性めまいを自覚する。同時に耳鳴り・悪心を伴い、一度そのまま失神してしまうこともあった。症状誘発後、顔面を正面に戻すと速やかに症状は消失し、他方向への回旋では誘発されない。
参考文献
1)Choi KD, et al : Rotational vertebral artery occlusion ; mechanisms and long-term outcome. Stroke 44(7) : 1817-1824, 2013. PMID 23696552 〈RVAOに関するレビュー。重要な内容がまとまっており、一読の価値あり〉
2)Lee CS, et al : Rotational vertebral artery occlusion syndrome ; misnomers and classification. Clin Neurol Neurosurg 131 : 18-20, 2015. PMID 25660966〈RVAOについて、病因や分類をわかりやすく解説している〉
3)Rozen T, et al : Vertebral artery dissection in a migraine patient with recurrent drop attacks. Headache 47(4) : 605-606, 2007. PMID 17445110 〈椎骨動脈解離は、重要な鑑別疾患となる〉
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