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特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見 【CASE】
㊷ Parkinson病患者の黒色嘔吐で確認すべき薬剤
著者: 松本朋弘1
所属機関: 1公益社団法人 地域医療振興協会 練馬光が丘病院 総合救急診療科
ページ範囲:P.750 - P.750
文献購入ページに移動患者:70代、男性。
5年ほど前にParkinson病の診断を受けている。1週間前から便秘症が増悪傾向であった。救急外来受診当日、昼食後に黒色嘔吐をしたため、救急搬送となった。バイタルサインは安定し、一般血液検査では貧血は認めず、緊急内視鏡検査を施行するも明らかな潰瘍等は認めなかった。この数カ月、食事中にむせることが多かった。便秘症に対して酸化マグネシウムが増量されていた。
5年ほど前にParkinson病の診断を受けている。1週間前から便秘症が増悪傾向であった。救急外来受診当日、昼食後に黒色嘔吐をしたため、救急搬送となった。バイタルサインは安定し、一般血液検査では貧血は認めず、緊急内視鏡検査を施行するも明らかな潰瘍等は認めなかった。この数カ月、食事中にむせることが多かった。便秘症に対して酸化マグネシウムが増量されていた。
参考文献
1)Omotani H, et al : Analysis of l-DOPA-derived melanin and a novel degradation product formed under alkaline conditions. J Pharm Biomed Anal 125 : 22-26, 2016. PMID 2699318
2)福田光司,他:酸化Mg製剤がL-DOPA/DCI製剤のDCI(配合剤)へ与える影響—ビタミンC剤による相互作用抑制効果の検討.日病薬誌46(12) : 1648-1652, 2010.
3)砂金信義,他:フェノール基含有医薬品と鉄剤との薬物相互作用の予見を目的とした簡易試験法.薬学雑誌125(2)197-203, 2005.
4)賀勢泰子,他:内服薬簡易懸濁時におけるL-ドパやメチルドパ含有製剤と酸化マグネシウムとの配合変化.日本薬学会年会要旨集 125(2) : 158, 2005.
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