icon fsr

文献詳細

雑誌文献

総合診療31巻6号

2021年06月発行

文献概要

特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見 【CASE】

㊸ ホタルイカを食べただけなのに

著者: 溝畑宏一1

所属機関: 1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科

ページ範囲:P.751 - P.751

文献購入ページに移動
患者:50歳台、男性。
腹痛を主訴に来院。一般血液検査で好酸球数の増加、腹部X線で小腸ニボー形成、腹部エコー・腹部CTで回腸に限局性の腸壁肥厚とその口側の腸管拡張所見を認めた。小腸イレウスの診断にて入院となった。問診で、2日前に友人と釣ったホタルイカを生食したことが判明した。

参考文献

1)杉山広:食品媒介寄生虫による食中毒.日本食品微生物学会雑誌 27(1) : 1-7, 2010.
2)三上栄,他:旋尾線虫幼虫type Xによる小腸病変を内視鏡で観察しえた1例.日本消化器内視鏡学会雑誌 51(6) : 1443-1449, 2009.
3)橘良哉,他:旋尾線虫幼虫type Xの関与が示唆されたホタルイカ生食後に著明な胃壁肥厚を呈した1例.日本消化器病学会雑誌 98(9) : 1071-1076, 2001.
4)Teruhiko Makino, et al : Creeping eruption due to Spirurina type X larva. Lancet 384(9959) : 2082, 2014 Dec 6. PMID 25483168
5)青山庄,他:旋尾線虫幼虫type X の関与が強く示唆されたホタルイカ生食による急性腹症10例の臨床的検討.日本消化器病学会雑誌 93(5) : 312-321,1996.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?