文献詳細
特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見
【CASE】
文献概要
患者:60歳台、女性。
1カ月ほど前、近医内科から、軽度の入眠困難に対してゾルピデムが処方された。ある朝起きた時に、ゴミ箱にポテトチップスの空袋が捨ててあることに気がついた。家人に誰が食べたかを尋ねると、本人が昨夜食べていたことを指摘されたが、本人には食べた記憶がなかった。その後も同様に夜間お菓子などを食べて、翌日その出来事を覚えていないことが繰り返されたため、認知症ではないかと心配して受診した。受診時のMini Mental State Examinationは29/30点(カットオフ値23/24点)。
1カ月ほど前、近医内科から、軽度の入眠困難に対してゾルピデムが処方された。ある朝起きた時に、ゴミ箱にポテトチップスの空袋が捨ててあることに気がついた。家人に誰が食べたかを尋ねると、本人が昨夜食べていたことを指摘されたが、本人には食べた記憶がなかった。その後も同様に夜間お菓子などを食べて、翌日その出来事を覚えていないことが繰り返されたため、認知症ではないかと心配して受診した。受診時のMini Mental State Examinationは29/30点(カットオフ値23/24点)。
参考文献
1)松井健太郎,他:睡眠関連摂食障害(SRED).精神科治療学 34(増刊) : 208-210, 2019. 〈睡眠関連摂食障害に関する総説〉
2)Lam SP, et al : Parasomnia among psychiatric outpatients ; a clinical, epidemiologic, cross-sectional study. J Clin Psychiatry 69(9) : 1374-1382, 2008. PMID 19193338 〈ゾルピデムとSREDとの関連などを報告〉
3)Matsui K, et al : Prevalence and associated factors of nocturnal eating behavior and sleep-related eating disorder-like behavior in Japanese young adults ; results of an internet survey using Munich Parasomnia Screening. J Clin Med 9(4) : 1243, 2020. PMID 32344700 〈日本人の若年成人のSREDにおける睡眠薬との関連などを報告〉
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